20日のシンポジウム第2部にご登壇いただくOtomaniaさんにインタビューさせていただきました。ご自身の活動のことはもとより、音楽と人がつながっていくこと、その辺りを中心にお話を伺いました。
第1回 ―3.11と「みんなの手」―
―今日はよろしくお願いします!こちらからotomaniaさんに聞きたいことを用意しておりまして。まず、3.11について、次にネット上での音楽活動について、そしたら最後、まとめがみえてくるかなーって勝手に思ってます。
Otomaniaさん: なるほど。一見接点がなさそうに見えるんですが、山森さんの中では何かつながりを感じるものがあるんですか?
―えーっと、多分w
Otomaniaさん: うはw アバウトですねw
―実はあと一つ聞きたいことがあるんですけど
Otomaniaさん: 何でしょう?
―いや、やめておきます。
Otomaniaさん: スリーサイズならドラえもんを参考にしていただければ近いと思いますよ?
―wwwwwwwwwwwww
Otomania: そんな体型ですのでw
―では、ぼちぼち始めましょっか!
Otomania: よろしくお願いしますw
―はい、えっと実はこの前、南三陸町行ってきたんです。もうね、泣くしか出来なかったです。勝手な推測なんですが、阪神大震災の時ってまだ建物や家が残るレベルだったんですよね。でも、もう、本当に何もない。街とか賑わいとか、全く想像できないぐらい何もないんです。
Otomaniaさん: なるほど…
―でも、残った人たちは頑張ってる。しかもここは日本中が繋がってるなって思って、その時思い出したのが、「みんなの手」でした。
Otomaniaさん: まさかここでボクの曲が出てくるとは思っていませんでしたw 嬉しいです。ありがとうございます。
―えっと、うまく言えないんですけど、あの時、otomaniaさんは何を感じて、
「みんなの手」に至ったのかなって。
Otomaniaさん: そうですねぇ。答えはいたってシンプルなんですが、ボク自身、人はみんな助けあってひとつになるものだと思っているので。3.11で涙を流した人が沢山いらっしゃいますが、そういう人たちににはきっとみんな差し伸べてくれる そして みんなはそういった人たちに手を伸ばそう 人はそうやってひとつに繋がっていくものだという気持ちを込めて公開したんです。
―なるほど。
Otomaniaさん: 元々はあの曲、3.11以前に作った曲なんですよ。ろいぱらの2巻に収録していただいた曲なので、およそ2年ほど前ですかね。ただ、その時からあの曲に込めた気持ちは変わりないです。3.11に対する自分の気持ちを表現するならあの曲しかないと思って、公開に踏み切ったというわけです。
―そうだったですか。
Otomaniaさん: あの曲を作ったのには、ちょっとした背景があって、元々はあの曲、アキバの献血ルーム用のBGMとして作ったんですよw
―へー!!
Otomaniaさん: 献血ルームさんがクリプトンさんに、アキバの若者にも気軽に入ってもらえるような空間を作りたいので協力してほしいというような相談があったらしく、それでクリプトンさん経由でボクに作曲依頼が舞い込んできたんですよ。で、ボクも過去に何度か献血したことがあるんですが
―はい
Otomania: 献血し始めるきっかけになったのは、阪神淡路大震災が絡んでくるんですよね。あの震災が全ての理由というわけではないんですが、自分が少し行動するだけで救える命もあるんだという事実を意識し始め、みんなが手を差し伸べれば、それはきっと大きな輪になる。そういう考えがあって、あの曲を作ったんですよ。
ちなみにアキバ用はファミコンサウンドみたいなアレンジだったんですよw
―へー!これは聴きにいかなくては!
Otomaniaさん: 残念ながら今はもう公開されてないですw
―なっ・・・!!!!
Otomaniaさん: もともとサイトでも公開してなかったんですよ。献血ルームに来られた人だけが聴けるようにと思ってw
―うぅぅぅぅ・・・
(第2回 「はちゅねミクの日常とotomaniaの日常」に続きます)
Otomania:
@otomania_net http://www.otomania.net/
2月22日生まれ大阪府大阪市出身。
音楽制作から動画作成、デザインもこなすマルチクリエーター。2007年9月、絵師である「たまご」氏との共作「VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた」が人気を呼び今日の初音ミクブームの火付け役となる。現在はその動画から誕生した初音ミクのデフォルメキャラ「はちゅねミク」を用いた4コマ漫画「はちゅねミクの日常 ろいぱら!」の原作を担当する傍ら、VOCALOIDのマニピュレータや講座の公演ほか、作曲家やベーシストとしても幅広く活躍中。
代表作は 「Ievan Polkka」(カバー) 「時代」(カバー) 「みんなの手」(オリジナル)